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カリスマ箕輪氏の巻き込み力、熱狂させる3つの方法②

※こちらの記事は、voicyの人気番組『仮想銀座高級クラブ「かほこ」』に箕輪さんがゲスト出演した回の書き起こし(一部加筆修正有り)となっています。

★前回の記事はこちら

コミュニティを熱狂させる3つの方法

ママ:箕輪編集室って、いま600人くらいでみんな熱狂してるじゃないですか。あれすごいなと思って。

箕輪:すごい。

ママ:熱狂を作り出すために箕輪さんがやってることってありますか?

箕輪:あのー、シャンパンってもらってもいいですか、あ、すいません。

ママ:(笑)。

箕輪:で、それでいうと、コルクの佐渡島(庸平)さんがコミュニティ研究をずっとしてて。佐渡島さんが「安心・安全を確保するとコミュニティが自走する」って言ってて、「なんか佐渡島、ぬるいこと言ってんな」って思って。

だけど、それを(箕輪編集室で)丁寧に実践してみたんですよ。それまでは「死ぬこと以外はかすり傷」とか「自ら動かない者は去れ」とか言ってたんだけど、「別に動かなくてもいい、ただ居心地のいい場所にみんなでしていこうよ」って言ったら、むしろみんな動くようになった

ママ:やっぱりベースの確保って重要ですよね。愛情かけられてるっていうか、何をしても許されるっていうか。

箕輪:嘘っぽいけど、やってみたの。そしたら本当に自走して。でも僕とか経沢さんみたいな、狩人みたいなタイプは…

ママ:狩人ですか?(笑)

箕輪:うん。人を食ってやろうみたいなタイプはそれを聞いてもピンと来ないんですよ。「何が安心・安全だバカヤロウ」みたいな。

ママ:うん。

箕輪:こっちは針の山裸足で歩いてやるぜ、みたいなタイプじゃないですか(笑)。

ママ:そうなの? 同じにしてくれてありがとう(笑)。

箕輪:でも普通の人はそうじゃなくて。「いいんだよ」って言われたほうが動きやすい。

ママ:そうですね。

箕輪:それは僕の発想にはなかった。佐渡島さんもなかったらしいの。やっぱ起業家になるような人は「修羅場こそが成功の道だ」って思うから。でもそういうのって少数派、1%くらい。

コミュニティを作ろうとすると「ここはルールはあるけど、ルール内では自由に暴れていい」っていう。要は行動の明確化が大事。ここまではできる、怒られない、ここまでやると褒められるっていうか。

ママ:心のベーシックインカムっていうか。

箕輪:まったくそうですね。

ママ:本当に基本的なところが満たされないと、子供が愛情不足で…みたいな。「ここで受け入れてもらえるんだ」っていう場所、いま貴重ですもんね。

箕輪:貴重。たぶん経沢さんって、自己肯定感が強いと思うんですよ。

ママ:ふふふ(笑)。

箕輪:僕も強いの。褒められて育ったから。これね、教育論になるんですけど、自己肯定感ってすごく大事で、褒められて育った人って今の時代強いんですよ。

ママ:そうかも。

箕輪:でも普通の人って自己肯定感そこまで強くないから、「肯定してあげるよ」って最初に言わないといけないんですよ。

ママ:そっか。それで、心のベーシックインカムを確保した上で、熱狂のスパイスっていうのは?

箕輪:役割を与えるってことですね。学校に置き換えるとわかるんですけど、要は、同期って概念も大事で。たとえばコミュニティに入るって一種不安なことで。僕とか経沢さんは不安じゃないですよ。「ぶち壊してやろう」とか思うじゃないですか。

ママ:うーん、思う、かも(笑)。

箕輪:でも普通の人って不安なんですよ。

ママ:転校生モードになっちゃうんだ。

箕輪:まさに。転校生1人なら不安だけど、転校生が5人いたら仲間になるじゃないですか。だから同期って概念が必要で。もっと言うと、転校生が来て1日目に何もなかったら「ここにいていいんだろうか?」って思うじゃないですか。

ママ:確かに。居心地悪い。

箕輪:でも、「今日日直だよ」って言われたら「いてもいいんだ」って思うんですよ。「生物係ね」って言われたら「いてもいいんだ、これをやってるから」っていう。要は同期っていう概念で仲間を作り、無理やり役割を与えることで「いてもいい」っていう心の安心感を与えるってのは、コミュニティにおいてすごく大事

ママ:めっちゃいい話!

箕輪:全部、佐渡島が言ってたことですけどね(笑)。

ママ:それが本に出るんですね?

箕輪:そう。

ママ:先に言っちゃった(笑)。

箕輪:(笑)。

ママ:いつ発売なんですか?

箕輪:4月末かな。でもね、それ(いてもいいという安心感を与えること)が大事。

ママ:確かに。それ、会社でも同じですよね。

箕輪:おんなじ。

ママ:いまって、会社がコミュニティ化していったほうがよくなりますもんね。

箕輪:そう。コミュニティって宗教に近いし、うまくいってる企業って宗教に近いじゃないですか。GoogleもFacebookも。

ママ:(GMOの)熊谷さんもそう言ってますよね。

箕輪:熊谷さんも明言してるし、サイバーエージェントだってそうだと思うんですけど。で、宗教っていうとみんな批判的になるけど、違くて、一種同じ概念でがんばるってことだから。じゃないと企業なんてもうやっていけないですよね。

ママ:確かに。ちなみに箕輪編集室はどんな宗派っていうか、どんな教ですか?(笑)

箕輪:「死ぬこと以外はかすり傷」ってのが宗派ですけど、そうは言っても、
「いいよ別にゆるくて」みたいな。

ママ:下にマット敷いてあるけど、挑戦していいよ、新しいことみんなでやろうっていう。

箕輪:そう。コミュニティって何かっていったら、「横のつながり」なんですよ。ピラミッドの頂点に僕がいて、みんなに教えるみたいなのはファンクラブなんですよ。僕がコンテンツを渡すっていう。そしたら俺が死んだらみんな解散する…。

でも箕輪編集室は、たぶん俺が今日経沢さんとバイバイして帰り道死んでも、明日あんまり退会者が出ないと思う。横のつながりがあるから。

ママ:そっか、むしろ、「よりがんばろう」って。

箕輪:なる。「あの概念を引き継ごう」って。で、「箕輪さんみたいな人は誰だろう?」って教祖探しが始まると思う。それがコミュニティなんですよね。

ママ:なるほど。

箕輪:で、ここで宗教じゃんっていうんですが、これが面白くて。全部佐渡島の本に書いてあることを喋りますが、「信頼と信仰は違う」って話があって。

ママ:おおー。

箕輪:宗教と大きく違うのは、宗教は信仰であって、絶対に批判をしてはいけない。

ママ:教義に対してね。

箕輪:そう。キリストが違うって言ったらもう弾圧ですよ。でも信頼は言ってもいい。だから箕輪編集室は、言われて俺がムカついて「うるせえ」って言うことはあるけど、言われた瞬間そいつを弾圧せよとは言わないから、まだ信頼なんですよ。

ママ:そうかぁ。

箕輪:で、みんなで話し合って、「箕輪さん、これ変えたいんですけど」って聞いてくるから。

ママ:すごい。

箕輪:で、聞かなくなったら信仰なんですよ。

ママ:確かに。すごい勉強になる。

箕輪:で、「チクれ」と。「箕輪の悪口言ってるやついたらすぐ通報しろ」って言い始めたら宗教化してるってことで。

ママ:会社もそうだねぇ。

箕輪:そう。佐渡島の本、意外といいなぁと思って(笑)。

ママ:楽しみです。4月下旬発売ということで。ありがとうございます。

(続きます)

今回の対談をリアルにお二人の声で聴きたい方はこちら!

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テキスト 三浦 隼
編集 篠原舞


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