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箕輪編集室は私にとって仮説を試す実験場であり、遊び場

「これではPRとしての機能を果たせていない...」そう感じた約半年前。

もっとSNSを機能させられるんじゃないか、PRとしてできることがあるのではないか。

気がつけばチームがみるみるうちに活気にあふれ、結果を残し、どこよりも勢いのあるチームへと変貌していった。その裏側には何があったのか。第2回目はPRチーム改革の裏側、そしてこれからに迫ります。

*前回の記事はこちら


逆算思考と副音声

ーリーダーになるにあたり、意識していたことは何だったのでしょうか?

平部:リーダーになった時というか、公式SNSの立て直しをしていた時から思っていたのですが、PRするにあたり逆算思考と副音声が大事だと考えていて。なので、まずそれをメンバーにインストールしつつ、再現性を持たせるためにこの2つが醸成される仕組みをつくろうと思っていました。

ー副音声についてもう少し詳しく教えてください。

平部:テレビのリモコンにある「副音声」ってボタンを押したことはありますか? 例えば、紅白を例に挙げるなら、歌ってる音声とは別に楽しみにしている人も多いコーナーがあるんじゃないかと。

芸人さんたちが自由に面白おかしく喋っている”あの”「副音声」ボタンです。あのボタンを押すと「歌番組」から「バラエティ番組」に変化しますよね。あのキラキラした中にある”よく知った一部の人だけに与えられた裏テーマ”みたいなものがプロジェクトを大きく加速させるんです。

例えば、我々はガヤというのを大事にしているのですが、ガヤって要するに小さなインフルエンサーが拡散している状態なんです。

波の高さがコンテンツや話題性、波の距離を広げるのにガヤが必要だというポジショニングを置いています。より波を遠くに広げられる状態をつくるには共通の目標を持つ「副音声」がキーワードとなってきます。

そして副音声を大事にするにあたり、必要な要素が逆算思考だと考えています。ただ「ガヤれー」といってしまうと、”とりあえず発信することが大事だ””熱狂することが大事だ”って言っているように見えると思います。けれど、そこで何が醸造されているのか、狙いは何なのか、自分に何が得られるのか、ということを差し出すとみんな意志を持って発信するようになっていくのです。

ー当時のPRチームにはそれがなかったと。

平部:そうですね。ある程度物事を考えるにあたって、フレームワークとかあると思うのですが、当時はそれすらなしに猪突猛進で動いてしまっていたんですよね。それは非効率だし、搾取されている気分になる人が多数出てきます。けれど、仕組みを整えれば自然と理解されていくと思っていました。


個人と組織のwillを結ぶ

ー平部さんから見て、PRチームのメンバーはどういう印象なのでしょうか?

平部:もうね、本当にみんな素直。それは随所で感じますね。例えばウチのチームに入ると「目的やベネフィットを考える癖」や「きちんとPDCAを回す」ということを叩き込まれます。

最初こそできないことはあれど、続けていくうちにできるようになってくるんですよね。できてないことはスパッと指摘しますし、かなり煽るので…。そういう意味で外から恐怖政治みたいな見られ方をされるのですが(笑)、中の人は何かしら得られるものを感じてくれているんじゃないかと思っています。

でもこれ面白いんですけど、みんなやっぱり自分が一番だから、自分を成長させたいと思って入ってきてるわけじゃないですか。だからフィードバックをする時に「君は何が足りなくて、どういうところに配慮ができていなくて、どういうところにブレーキがかかっているのか」をきちんと伝えます。視座が低いのか、知識が足りていないのか、判断していないのか、といったように。

大事なのは人格を否定するわけではなくて、行動についてのNGを短く爽やかにスパンと伝えること。一撃で刺しにいくのが一番刺さる。怖いと思われるかもしれませんが、基本その人の成長を中心に考えているので、結局相手も従わざるを得なくなってくるんですよね(笑)。

ー面白いですね。でもフィードバック慣れてない人からすると、大変そう...。

平部:ウチには合言葉があるんですよ。フィードバックや自分の失敗で凹んでいる人がいたら「はい、合言葉何だっけ?」と聞きます。

ー合言葉?

平部:「死ぬこと以外かすり傷」でしょって(笑)。失敗すると思うけど、失敗した結果の責任は私がすべて取るから、責任以外の遂行とか報告とかは、あなたたちがちゃんとやってくれという話をします。要するに、何がしたいかというと役割分担を明確にするということですね。


個人、そしてチームとして向かう先

ー話は変わりますが、平部さんは将来のなりたい像ってあるんでしょうか?

平部:いや、何もないですね。行動の方向性は決めていますが、ビジョン自体は決めていません。東西南北どこへ行っていいか分からないという状態から、西へ行こうというのをロジックを立てて決めている感じ。とにかく決めた分野でやり込むことですね。今なら、マーケティング。

ーそのような方向性を選んだ理由を教えてください。

そもそも社会人になるにあたり見ていかなきゃいけないバロメーターは大きく3つあります。体力・精神・キャリアの3つです。その中で大多数の人があまり変わらないサイクルをたどるのが体力です。これだけは確実に衰えるだけですからね(笑)。

36歳以降は緩やかに体力など落ちていくので、そこからは知恵の時代。いつまでガムシャラな無理がきくかなと考えると大体31歳くらいだと思いました。

31歳から36歳の間は自分の手に入れたものを編集していくことになると思っているので、31歳までの時間は学び舎。大体"一流"と言われるまで1万時間かかると言われているので、それを3軸作ることができたら、人間としてというか唯一無二の存在としてポジションをとっていけるかなと思ったんですよ。

ーその中で、箕輪編集室での活動はどのような立ち位置なのですか?

平部:遊び場。仮説を試す実験場みたいな感じで楽しくやらせてもらっています。

ー今も仮説の検証中ってことですか?

平部:そうですね。今はやっとSNSの公式関連が整ってきました。要はPDCAのPとDができるようになってきたので、次はCとAの部分、計測というのが機能として必要です。

加えて「意図を持って発信できる」ということと「個人のファンづくり」「プロジェクトマネージャーを増やす」ことを強化したいですね。現状公式SNSに1万人フォロワーがいる。その先には何もない。分からない。つまり解像度が低いんです。

そこが自動的に学習されるシステムを考えています。そこのハードの部分を構築することが楽しいですね。

ーこれから一層仕組みが整っていくわけですね。

平部:そうなんですが、何も6割いる日和見層や2割の何もしない層の人たちを動かそうと思っているわけではないんです。楽しみ方は自由なので。ただ何かの琴線に触れて着火された時に、その人たちがなだらかなグラデーションのように上に行ける、とか、初めての人に優しいシステムにしていこう、というのが基本のポリシーとしてあります。

とりあえず滑らかな成長曲線を描けるのが一番だと思いますし、少しずつその段差をなくしていけたらなと考えています。PRって名前が残らないので、企業から一目置かれる集団として声かけたくなるような状態になれたら理想ですね。


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編集 吉井健吾
写真 惣島厚
バナーデザイン 惣島厚


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