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新しい環境へ飛び込みつづける箕輪厚介 「ホリエモンからあのかっこよさを引き継ごうと思った」

10月18日、心斎橋スタンダードブックストアにて『死ぬこと以外かすり傷』出版記念トークライブが開催されました。箕輪編集室デザインチームの前リーダーであり、オンラインサロン「前田デザイン室」室長である前田高志さんが共に登壇しました。

*前回の記事はこちら

常に破壊したくなる

前田:箕輪さんって破滅願望あるじゃないですか?

箕輪:ある。安定するとその空気を破壊したくなる。存在してるだけだと、本当に退屈で嫌になっちゃう。それは会議でも飲み会でも破壊したくなる。てか、くだらねぇなって思う。

自分の中で、存在してるだけで認められる、存在してることでいいとされるっていうのは許せない。なんか空気を変えたいっていう、謎の衝動だけは常にある。

前田:予定調和が大嫌いなんですね。

箕輪:でも、それを仕事にしていったのは最近だった。

大学の時は、とにかく破壊したくてカーネルサンダースとかに飛び蹴りしてた。カーネルサンダースが倒れるのはどうでもいいんだけど、ケンタッキーのVTRが流れる画面とかもコードで繋がってて、倒れて割れちゃうっていうのを知ったよ。

なんか許せなかったの。「なんだよ、ケンタッキーって。馬鹿やろう!」って。

前田:どういうこと...(笑)。

箕輪:だから、僕が今一番気にしてるのは、「スッキリ」や「バイキング」とかで識者としてコメントして、まともな人だなんて思われることだよ。

前田:まともだと思われたくないんですか?

箕輪:嫌だよ。「え? コメンテーターやってたのにこんな考え方すんの?」とか言われるのが一番ムカつく。

僕は行ったことない、やったことない、これ知りたいってだけで行動してる。自分が未知のものに誘われたら「ノー」って言わない決まりを作ってるだけですよ。それで最近テレビが多いだけ。

だって、「バイキング出ませんか?」って言われたら行くでしょ。坂上忍ってどんな感じなのかなって知りたいじゃん。

若者を放し飼いする

前田:箕輪編集室での投稿とかを見てると、今なんか次にハマるものを探してる感じですか?

箕輪:そうしないと売れない。止まってたら死ぬ。

僕もボクシングとかやりたくないと思うけど、鞭打って未知の分野に飛び込んでいかないと腐るんだよね。いかにサビを落とすか。

前田:新しい環境に体をおいたら変わりますか?

箕輪:変わる。やっぱり動いてると、心が逞しくなるんだよね。その場所にとどまっているやつって、その環境や状況が変わると不安でしょうがないんだよね。要は環境とか状況によっているから。

でも、動き続けてると自分の会社が潰れようが、自分の超仲良い人が没落しようが関係ない。1ヶ所に留まらず常にシューって動きまわっているから、「じゃあね、バイバイ。次行くわ」って落合陽一みたいな感じ。そういうやつが一番強いよ。

前田:普通はね、自分の居場所を守ろうとしちゃう。

箕輪:そうなってくると絶対勝つのは若い方なんだよね。

でも、秋元康や見城徹、堀江貴文っていうトップオブトップの人が強いのは、若者を完全に自由にさせて飼ってるからだよ。

ホリエモンはその最たるもんだよ。あの人がすごいのはみんなを応援するところ。

僕はHIUの編集学部の教授をやってたんだけど、その真似をして箕輪編集室を始めたの。そしたら、HIUからも人が集まってきて、ホリエモンに申し訳ないと僕は思ったの。

で、ホリエモンに会った時に「箕輪編集室やってるんですけど、本当すいません」って謝ったら、「お前、最高じゃん。ガンガン盛り上げろよ!」って言われて超かっこいいと思った。もう心掴まれるよね。

しかもその後、箕輪編集室の会員数がHIUを抜きそうだった時に、ホリエモンが「箕輪すごすぎだろ! 俺はお前をパクる。お前から勉強させてもらうわ」って言ったの。あのかっこよさを僕は引き継ごうと思った。

だから、前田(高志)さんが前田デザイン室をやるって言った時も、ホリエモンの一例がなかったらきっと分かんなかった。ダメとは言わないけど、100%応援するのはいいのかなって悩んだと思う。

前田:そんな背景があったんですね。僕が最初に、「オンラインサロンをやっていいですか?」って聞いたら本当に即答でしたよね。

箕輪:迷う余地がなかった。それはもうホリエモンのおかげ。

(次回に続きます)

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テキスト 國友克弥 湯田美穂 菅井泰樹 高橋千恵 山内富美子
編集 國友克弥 橘田佐樹
写真 浜田綾


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