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真剣に「コミュニティ」と対峙する、全ての人へ

こちらは5月8日に配信されたラジオ「未来の作家のカタチ」の第41回『佐渡島本の影響力』の書き起こしです。1週間無料公開を行い、その後有料マガジン「Monday Minowa」内に移ります。

佐渡島本に学んだ、良いコミュニティの条件

末吉:佐渡島さんの『WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE.』を作っていった中で印象に残っているコミュニティの話はありますか?

箕輪:本当にいっぱいある。正直、この佐渡島さんの本はそんなに売れないと思っていて。それはなぜかというと、コミュニティについて「あぁそれ聞きたかったんですよ」って刺さるのはニッチすぎるんだよね。

末吉:確かに。普通に過ごしている人たちは思わないですよね。

箕輪:一般の人はオンラインサロンって言われても意味分からないから、そんなバカ売れはしない。この本は、不確かな部分とか曖昧な部分も多いし、分からない人が読んだら超意味分からないってなるよ。でも同じレベルで思考して悩んでいる人は、その悩みの螺旋階段を一緒に登っていく感じがするんじゃないかな。

あとは、コミュニティの中で自分がどの立場なのかによって刺さる場所は変わってくると思う。俺も作りながら変わっていったから。印象に残っていることでいうと、「安全・安心の確保をするとコミュニティが自走する」って話。

安全っていうのは「この部屋が安全」ということ。安心っていうのは「僕はこの部屋にいることで安心だ」って思うこと。つまり、安全は客観的な状況、安心は主観的な気持ちっていうことなんだよね。わけが分かんない状態は、みんな不安になるんですよ。

例えば、上司から「夜の12時にどうしても伝えなければいけないことがあるから駅前に来てくれ」って言われるとすごい不安じゃん。でも、「申し訳ないんだけど、夜の12時にこの件で急遽原稿作らないといけなくなったから来てくれ」って言われたら不安はゼロじゃないですか。

末吉:確かに。

箕輪:例えば、HIUは安心じゃなさそうじゃん。ホリエモン、キレるし。

末吉:確かに。そういう印象持っている人はいるでしょうね。

箕輪:でも、HIUは安全・安心が保たれてるんですよ。それは堀江さんのキャラが一貫しているから。こういうことを言ったらキレる。こういうことを言ったら褒めるっていうのが分かる。

末吉:なるほど! 分かりやすいっていう。

箕輪:ホリエモンがキレてたら、その本人は怖いってなるかもしれない。けど、周りの人はルールが明確だからホリエモンが激怒していることは怖くはないんだよね。「そうだよね、そっち行ったら怒るよね」みたいな感じで。

末吉:面白いな。

箕輪:怒られた人はショックを受けて(サロンを)辞めることはあるかもしれないけど、辞めなかったら「あれをやらなきゃ怒られない」ってルールを認識できて安心できるんだよね。いいコミュニティっていうのは、特性の違いはあれ、そういう意味での安全安心が保たれてる。だから、俺もそれを意識してる。

(この本を読むと)コミュニティ運営者は「なるほど、明日からやろう」ってなるんだけど、そもそもコミュニティっていう概念に問題意識すら持ったことない人が読んでも「何当たり前のこと言ってるの?」ってなるの。

末吉:実感が伴わないですよね。

箕輪:だから、この本は非常に面白いの。当たり前のことを言語化し直しているんだけど、それが常々真理を求めてコミュニティに対峙している人たちとっては胸に染み入るの。そこらへんのビジネスパーソンが読んでも「は?」ってなると思う。

けど、俺は自分が読みたい本を作りたい。そういう意味では、今まで作った本の中でトップクラスで自分の役に立ってると思う。『多動力』とかと同じぐらい。これによって自分自身が成長した。

「広さ」よりも「深さ」をとる

箕輪:書籍でいうと、深さを取れない本は出してもしょうがないんだよね。佐渡島さんの本も1万部しか売れなかったとしても、1万人がめっちゃ役に立ったって言ったら俺は圧倒的に回収できるの。

俺がコミュニティ本作ってコミュニティの話をしてると、それを学びたいから箕輪編集室入ったり、俺をフォローしたりしてくれる。これからみんながコミュニティを作ろうとしていくと、俺がコンサルできる。

末吉:それくらい自分のために作っていく編集者がいてもいいですよね。

箕輪:出版社もそうなると思う。(内容に)深さがあったら投げ銭がくるわけよ。あと、ファンになってくれる。やるべきなのは、少部数でも深く刺さることによって収益化するシステムやコミュニティを持つってこと。

末吉:人によっては一人出版社みたいな形で、深い本を作っていく人も出てくるでしょうね。

箕輪:うん、そうじゃないと売れても意味ないから。今後本が0円になったら、読者がファンになって何かしらの体験に課金するかどうか、コミュニティに所属することに課金するかどうかに(重点が)移行する。その時に、分かりやすいものを作って突発的に売れても意味がない。

俺の本ってランキングとか部数を目指してると誤解されやすいんだけど、俺は1回もバカ売れを目指したことないからね。本当に自分が読みたい本を作って、その結果売れてるだけ。

末吉:なるほどね。

箕輪:だから自分が読みたい本を作ることの方が大事だと思う。佐渡島さんの本はまさにそれのど真ん中。意味わかんないと思うよ。たまに漫画入ってるし、俺と佐渡島さんの対談も入ってる。見城さんじゃなかったら許してくれなかったと思う。

末吉:すごい本ですよね(笑)。

箕輪:俺が読者として出会ってたら、この編集者と著者の話を一回聞きたいってなるなって思ったの。そうしたら箕輪編集室入ってくれるじゃん。そういう方が大事。佐渡島さんの本はそこが一番見えると思う。コミュニティを作っている人は最高に参考になるだろうね。だって、世の中に参考文献がないんだもん。 

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テキスト 壁井裕貴

編集 神谷侑世 橘田佐樹

写真 小松幸子

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『多動力』を始めとするヒット作を多く手がける、幻冬舎 箕輪厚介が運営するサロンの公式note。箕輪編集室→https://camp-fire.jp/projects/view/34264 箕輪厚介の会社→https://naminoueshoten.com/
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