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「助けて箕輪さん!」仕事や結婚…悩める女性を緊急レスキュー! #みのココ

2018年11月5日、東京・渋谷にて開催された『箕輪厚介 女性とここだけの話』。
熱狂・努力・スピード‥これらを最大の武器に男性起業家と仕事をすることが多い箕輪さん。女性が多く集まったこの講演では、いつもと違う姿が見られました。
第1回に続く今回は、会場の方々からの仕事についてのお悩みや、自分らしく生きるためのアドバイスを、モデレーター・吉乃菜穂さんのもとお送りします。
編集者・箕輪厚介が女性の悩みに向き合うと、どのような答えが返ってくるのか?

吉乃:しばらく恋愛の相談が続いていたのですが、ここからは自己肯定感や仕事のお悩みなどについての質問にうつります。

箕輪:よし! それなら得意だ!(笑)

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ー自己肯定感を高めるにはどうしたら良いですか?

箕輪:規模は小さくても、ちょっとトライしてみて、ちゃんと結果を出すことの繰り返しじゃない? 僕ね、昔から「自分だったらできる」っていう意識が強いんですけど、結果を出すには思い込みも大事。

プレゼンの時とか本を出すときに「僕ここぞって時絶対負けないんで大丈夫っすよ」って口に出すと、不思議とうまくいくのよ。周りの認識も巻き込んで、少しずつ自信をつけていくのがいいんじゃないかな。

ー嫌われる勇気をもちたいのですが、ついつい誰に対してもいい顔をしてしまう自分がいます。箕輪さんみたいに堂々と本音を出すにはどうしたらいいですか?

箕輪:みんなこういうふうに考えますよね。ちゃんと真摯に答えよう。誰に対してもいい顔しちゃう。それって怖がってんだよなぁ...。女性はちょっと難しいかもだけど、やっぱ大事なのはキチガイみたいになるってこと。

吉乃:(笑)。キチガイみたいになるっていうのは‥?

箕輪:「ファック」って言い続ける。

会場:(笑)。

箕輪:なんか「行動をしよう」とか「自分が変わろう」という心は大事なんだけど、実際どんなアクションをしようとも、また同じような日常が続くだけで、劇的に変わることはそんなにないと思っていて。

でも、その中でも「環境を変える」ことは「周りの人間が変わる」っていうことだから悪くないと思う。

だいたいの人が、何かしらのコミュニティに所属しているじゃない。そこで変われないのって、周りの目をものすごい気にしていて、周りの目がその人の行動を規制するからなんだよ。

例えば『死ぬこと以外かすり傷』に影響されて、「明日会社でこうしてみよう!」なんて思っても、実際できないでしょ? それを提案した時に「え、何急に。どうしたの? なんかキャラ変わっちゃってない?」って思われるのが怖くて、できない。 

吉乃:たしかに。その通りです。

箕輪:今あるイメージを変えるって結構難しいよ。それなら思い切って環境を変えちゃって最初の入り口から自分らしいと思うキャラ設定でいくっていうのも一つの手だよね。これは結婚も恋愛も、仕事もそうだと思うんですよね。

吉乃:なるほど。

箕輪: みんなキャラ変を認めようとしないなら、最初からさらけ出す。そうすれば周りの目を気にせずに、本音で付き合えるようになるんじゃない?

ーこれからマスコミ業界で働くのですが、生き抜くために必要なことは何ですか?

箕輪:2つある。1つ目は「時間軸で考える」ということ。マスコミ業界はものすごく目まぐるしい業界でしょ。

仕事が忙しくて、それを一生懸命こなすばっかりになっちゃうと思考停止になりがちだから、自分は1年後にここにいたい・3年後・5年後・10年後‥っていう目標を明確に持っておくべき。じゃないと目の前のことで忙殺されて、それが日常化されちゃうから。

で、2つ目は「面白いっていう基準をちゃんと持っておくこと」

それがないと、いろいろな面で悩んじゃうから。偉い人に「こうしろ!」って言われたとして、社会人としては従ったり妥協しなきゃならない場面も当然あると思う。

だけど心の中で「時代に遅れてるなぁ」って思える心がなくなったら、クリエイターとしてある意味がないから。これは面白い・これはつまらないって言えるように、その尺度をピカピカに・錆びない状態にずっとメンテナンスし続けることだよ。

「面白い・つまらない」の判断がつくことで、その1個上のフェーズが「面白いものを作れる・つまらないものの理由が言える」って段階にいける。制作者として生きるのであれば、自分の基準を設定しておくことが大事だと思うよ。

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ー箕輪さんでも落ち込むことはありますか? あるとすれば、どうやって回復していますか?

箕輪:落ち込むってどういう状況? めんどくさいとか、辛いなとかはあるけど…。

吉乃:私だったら、「私なんてダメダメだ」とか「ポンコツだ」とか‥。

箕輪:僕、毎日超ポンコツですけど(笑)。でも自分を責める理由にはならないかな。基本的には偉そうだし強がりだから。例えば超大事なプレゼンに失敗しても、落ち込みはしないよね。

吉乃:超大事なプレゼンでも落ち込まない‥。

箕輪:「僕のせいだ」「僕がポンコツだから」って自己嫌悪になることはあんまりない。でも人のせいにするってことでもないんだよね。

大事なプレゼンで落ちれば、最初は「こいつが分かってないんだ!」ってなるけど、こういうこともあるから、対応できるノウハウを身につけようって最終的には自分に戻すかな。

吉乃:そっちのほうがいいですね。責めても何にもならないですもんね。

箕輪:そう。最終的には反省と改善は必要だけど、それが自分を痛めつけることになったら反省も改善もできなくて、単純にメンタル傷つくだけになっちゃうじゃん。世の中こういう構造になってるから、次からはこうした方がいいかなって客観的には学ぶけど、僕がダメだとは絶対ならないね。

吉乃:なるほど!

箕輪:本当極端な例えをすると、大事なプレゼンがアメリカであるのに当日僕がパスポート忘れて行けなかったとするじゃん。で、コンペに落ちたとするじゃん。僕、絶対人のせいにするから。

吉乃:箕輪さんがパスポートなくしたのに‥?(笑)

箕輪:「なんで誰か持っててくれないんだよ。失くすこと想定しておいてくれよ!」って(秘書の)柴山さんとかに思っちゃう(笑)。最初は思うんだけど、それだったら僕なくすからパスポート預かってほしいって次から言おう、みたいな。いや、実際には言わないよ? キチガイだと分かってるから。

「やべぇー。すまん! とりあえず僕アメリカ行けないから、ここで酒飲んどくわ!」とか言いつつ、これを踏まえてどうしようかな、みたいな。「僕病気のように物忘れるから、海外出張の時は誰か持ち物持ってくる係作んない?」って言うと思う。

吉乃:いいですね。もう1段、周りも鍛えられそうです。

会場:(笑)。

箕輪:『お金2.0』の佐藤さんが言ってたの。「完璧な人は人の仕事を奪っていく」って。完璧だと他の人が必要ないから、誰も近づいてこない。でも、1点だけ突き抜けた欠落人間って、例えば人が五角形だとしたら、あとの4点を埋めようと人が集まってくるんだって。

一番最悪なのは中途半端な規模で五角形が完成してる人ね。でも、1個強烈に突き抜けていると、そのバランスで完成させたときにこの人のやることは絶対面白いってなるじゃん。

僕はね、なにか面白いことをやるという点は突き抜けていても、他はダメなの。そこで落ち込むんじゃなくて「できないから誰か助けて!」って言う。

だからみんな集まってきてくれるし、補ってもらえるから、突き抜けてる点がもっと上に行くんだと思う。

僕は僕でしかありえないから。改善しようと思っても、もう33歳だから遅いよ。今から改善するよりは、この1番突き抜けた部分を、いかにもっと活かせるかぐらい。

吉乃:お話を聞いて思ったんですけど、落ち込むってもしかしたら、1人で完結させようとしてるってことなんでしょうか?

箕輪:ほんとそう。あとは、さらけ出してないってことでしょうね。「僕はこんなダメ人間なんですけど」って開き直ったら落ち込まないんじゃないかな。

吉乃:なるほど。

箕輪:弱さを見せるというより、五角形で足りない4点を見せる。だってさ、みんながプレゼン注目していたのに、「パスポートなかった。ごめん!」って箕輪編集室に投稿したら「出た!(笑)」ってなるでしょ。西野さんとかが「これぞ箕輪さん!」って言いにくるみたいな。

吉乃:ちょっと待ってた感はありますよね(笑)。

箕輪:そんなもんですよ。要は、『自分はこういう人間だ』って明確になったら、足りないところは素直に相談したり、恥ずかしげもなくひけらかしたりすれば、みんな埋めようとしてくれるよ。自分で抱え込もうとするから、できなくて落ち込むんだよね。

吉乃:逆に「できないけど何か?」くらいの方がいいと‥。

箕輪:それぞれ得意不得意いろいろあるでしょ。僕にとっては、このゴミを捨てるのは面倒臭いけど、10万部の本を作るなら寝なくても動ける。その逆も然り、そういう人間だってみんなに理解してもらうしかないよね。

吉乃:なるほど。できないことに落ち込むのではなくて、そういう自分も認めてあげられればいいんですね。

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ーこれからの女性の強みって何ですか?

箕輪:あ、これはすごいある。 皆さんの狙いどころだと思う。

NewsPicksでさえも、女性向けのイベントを開催しようとすると企画がないんですよ。前田裕二やホリエモンを呼べば絶対人が集まるんだけど、女性を集客しようとした時に、そのアイディアとか呼べる人が本当にいないの。

実は女性が集まることが何よりも価値。お金を使ってくれるのも女性だし、ムーブメントが生まれるのも女性からだから。

だから今回のイベントはすごいと思う。女性を集客できる人やイベント・コンテンツを作れる人になったら、それははものすごい価値になると思う。女性100人集められるイベントって男性500人ぐらい集められるイベントと同じぐらいの価値があるから。

吉乃:確かに、そこの市場が空いてますもんね。

箕輪:めっちゃ空いてるうえに、答えがまだ見つかってないの。今日いらっしゃるような、何か目的があるからもうちょっと頑張りたいっていう女性を集められたらすごい。

吉乃:うんうん、確かに。NewsPicksのイベントとかも本当に女性が少ない。

箕輪:いない。本当に1、2割ぐらいじゃない? 逆にさ、男を意識する必要がなく、女性が女性のために何かをやってそれが盛り上がったときに、それは超ビッグビジネスになると思う。

そこは僕はわかんないから、箕輪編集室の女性チーム(=LilyPrima)も勝手にやってほしいなって思う。僕が1ミリでもコミットした瞬間、淀むと思ってるから、完全に任せてる。そういう場所にしてほしいんだよね。

ー女性がトップに立つとなった場合、必要なことは何だと思いますか?

吉乃:これは管理職ってことでしょうか? 2020年までに女性管理職の割合を30%にするという国としての方針もありますしね。

箕輪:何だろう、結局女性とか男性とか関係ないと思うんだよね。価値観やビジョンが明確で、みんながそれに共感してて、結果をちゃんと出せる人っていうだけじゃないかな。


2時間に及ぶイベントもあっという間に終盤へ。
最後は箕輪厚介氏から会場の女性たちへのメッセージで、締めくくられました。


箕輪:女性って本当にいろいろ悩むし、どっちかといったら従わなきゃいけない場面が多いと思うんです。しかも、そこで自我を出すと「なんか面倒くさいな」って思われたりすると思う。でも、そこら辺は、キャラとしてうまいことスルスルってやっていけばいいんじゃないかなと思う。結婚も仕事も。

基本的に男なんて少年ジャンプの世界の人間ですよ。わかりやすく一直線だから、仕事だろうが恋愛だろうが、もう手のひらで転がして‥適当にコントロールして、楽しんで優しく包んでほしいです。

さっきも言ったように、女性が熱狂するコンテンツを出せている人はまだいない。それを実現させられる人が、これからすごく求められていくと思います。

女性だからこそ企画できた、女性が共感する「何か」みたいなものを目指して、狙っていってほしいなと思います。今日はありがとうございました。

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大勢の女性を前にいつもと違う一面を見せながらも(箕輪編集室メンバーは少々混乱)、盛況のうちに終焉となった本講演。

「女性と話すのは苦手だから、終わったらすぐに帰る!」
そう言いつつも、終演後はイベントにいらっしゃった方々からの質問に、一つひとつ応える姿がありました。

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この講演に参加し、箕輪さんへの印象が変わったと話す参加者も。その後、箕輪編集室へ入会された方もいらっしゃったのだとか。


これからの女性を引っ張っていく存在は、現れるのでしょうか?
もしかしたら、“ LilyPrima ” に、そのきっかけがあるかもしれません。


2018年12月12日(水)
Lily Prima主催イベント決定!

『人生を変える2時間〜女の運命は髪で変わる〜ヘアライター佐藤友美講演会』

*箕輪編集室以外の方・男性の方もご参加いただけます。
詳細・お申し込みはこちらをチェック!

箕輪編集室では新規メンバーを募集中! 箕輪厚介による限定コラムも公開しています。


書きおこし:氷上太郎 平部弓 湯田美穂 谷さゆり 山内富美子
編集:山内富美子 柴田佐世子
写真:森川亮太

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