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自由を求めるなら、すべての選択に自分の意思を持て

6月9日、山口県下関市にて『自分をブランド化する生き方 #箕輪維新 』と題した講演会が開催されました。読売テレビの西田二郎さんとともに登壇して、トークが始まります。

*前回の記事はこちら

どう自由を増やしていくか

西田:遊ぶべきだと言ってますが、編集者や銀行員になりたいと言う人を否定はしないんですか?

箕輪:もちろん。僕は何も否定しないです。それが1円も儲からなくても、100億円儲かろうとも関係なくて、その人のやりたいことなら100%正解だから。僕が唯一伝えたいことは、やる必要のないことをやってるなら、明日から自由に生きろってこと。僕は地方を回ってこのメッセージだけを伝えている。これだけで明日から変われる。

進行:『多動力』を出した時に言われてましたよね。

箕輪:そう。意識が少し変わるだけで人生が楽になるということ。会社にはタイムカードとかくだらないルールがあるでしょ。ルイボスティーはいいけど、ジャスミンティーはダメとか。

西田:そんなんある?(笑)

箕輪:分からないけど、このルールで誰が得してんの? みたいなのあるでしょ。僕みたいに心が強すぎる人間はバンバン殴って壊すけど、それを「くだらないな」と思えるだけで人生は多少楽になる。それだけでいいと思う。

進行:箕輪さんは新入社員時代に受けたマナー研修を「茶番劇」とおっしゃってましたが、それについて話しつつ、みんなを沸かせていただきたいです。

箕輪:何だよ。雑だな。

会場:(笑)。

箕輪:僕が新卒で入った双葉社は、研修の日報を書かなきゃいけなかったんですよ。それで、マナー研修の日に「マナー研修という名の茶番劇」というタイトルをつけて。「2度と受けたくないようなくだらない研修で、今後双葉社はこの研修をするべきではない」みたいな日報を書いたら、役員に死ぬほど怒られた。

もうキスされるくらいの距離で1時間くらい怒鳴られた。なんでそんなことを書いたかというと、僕はマナーがないから学びたかったの。それを1日で学べると思って前のめりで「よし、マナーを学んでやるぜ!」って思ってた。

でも行ってみると、4人組になって自己分析をやらされたの。名刺交換とか電話対応を1日で学べると期待してたのに全然違って、マナー研修という名の詐欺じゃんって。

で、双葉社に警鐘を鳴らそうと思って。「あなたたちはマナー研修と検索して、適当に依頼してると思うけど、あれは嘘のセミナーですよ」って書いたら怒鳴られた。「え、僕なんで怒られるんですか? 日報って思ったことを書いちゃダメなんですか?」と言ったら「そういうことじゃねぇんだよ!」と。

西田:学校でよくあるパターンですね。

箕輪:でも、僕はそういう正直さが大事だと思ってる。僕もある程度中堅になってきて、若手が相談にくるんですね。この前も会社の若い奴が相談にきたの。で、お前のやろうとしていることは意味ないよって言ったら「僕も意味ないと思うんですけど、上司に言われたからやる」って。

それで、「よく聞け。選択肢は2つある。意味ないと思うけど、お前に企みがあってやるならばまだいい。でも、意味ないことを機械作業として3回でもやったら、お前は二度と正直でいる世界に戻ってこれないぞ。社畜として洗脳されて、もうそれが楽になって二度と戻ってこれなくなる。どっちを選ぶ?」と僕は言ったの。

でも、サラリーマンの人ほとんどが、意味ないと思ってもやった方が楽だからやっちゃう。そこで「これ意味ないですよね?」と言えるかどうかだよ。僕は言うよ。見城さんでも、トランプでも言う。それでクビになってもいい。

その常識は本当に意味があるのか

箕輪:小雨が降ってる時に、その相談にきた奴が僕に気を遣って折りたたみ傘を渡してきたの。でも「この小雨で傘さす必要ある? 3回傘さしたら二度とこっち側に戻ってこれないよ」って言った。

会場:(笑)。

西田:傘もかいな!

箕輪:「雨降ってたら傘さすというのを1回疑え。濡れたら嫌だと本当に思ったら傘をさせ。お前が傘さそうと思う雨の量ってあるでしょ。もうそういう常識にとらわれるのやめようぜ」と。僕が自由なのは、自分がレフェリーになってゲームを作ってるからなんだよ。

西田:自分の人生ですからね。

箕輪:コルクの佐渡島さんは、灘高、東大と日本で偏差値トップの学校を卒業してるんだけど、「偏差値って意味ないよね」と言ってる。彼は、全部常識を疑うようにしてるんだよね。これって意味ある? と毎回考えてる。それが大事なんだよね。

進行:箕輪さんはいつから常識を疑い始めたんですか?

箕輪:小学生くらいだと思う。コンパスで円を描く時に、僕は手先が不器用だから円が描けなかったんですよ。そしたら、当時の先生が首をギューっとつねってきて痛くて泣いちゃうの。それはいろんな子にやってて、みんな泣かされたの。

あの時は、先生が正しくて自分たちがおかしいと思ってたけど、また首をギューってやられた時に「てめぇいい加減にしろよ! 痛ぇよ」って怒鳴っちゃたの。

西田:つい出ちゃったんやな。

箕輪:今思うと、その時点で常識を疑う気持ちはあった。「こいつおかしいじゃん。なんでコンパスで円描けないだけで泣かされるの?」みたいな。でも子供って分からないじゃん。円描けないのはおかしいのかなって。

西田:「描けないとダメだよ」って大人に言われたら、そういうもんかと思うよね。

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テキスト・編集 大原瞬

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