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動画ビジネスという波をどう読むか #死ぬカス対談

こちらは、『死ぬこと以外かすり傷』300冊購入者の限定特典である対談記事です。今回対談したのは、オーストラリアで広告代理店を経営されてる畑徳真さんです。

*前回の記事はこちら

動画でどうポジションを取ったのか

畑:今レシピ動画とかすごい流行ってますよね。動画が流行り始めたのは2015年ぐらいで、当時はちょっと始まりつつあるぐらいだったけど、挑戦してみようと思ったんです。ただ、レシピ動画だとちょっとハードルが高かったので、最初は日本食レストランを動画で紹介していくWebサイトをとりあえず1回作ったんです。

箕輪:すごい小回り利きますね。箕輪編集室入ってよ。

畑:いやいや(笑)。その時仲良かったエンジニアの方が「僕も乗るよ」って言って、サイトを全部作ってくれた。その方のカメラ機材とかも使わせていただきながら、ひたすら70店舗以上へ声を掛けて。1日3店舗くらいの撮影スケジュールを組んで、バーって撮って作りました。でも、それ自体はビジネスにならなかったんです。

箕輪:え、ならなかったんだ。

(Webサイトの写真)

畑:それをフックに投資家の方にお金をいただこうと考えてました。動画で面白いことをするんでお願いしますって回ろうと思ったんです。

箕輪:うまくいかないのはあれだったんですね。

畑:もう折り込み済みでした。

箕輪:優秀だな。

畑:で、それを自分のポートフォリオとしたんです。結果、日本食レストランを複数持っているオーナーさんから少し出資いただくことになった。そこから何かマネタイズしないといけないんで、何ができるだろうかって考えたんです。

僕が動画を作ってる過程、オーストラリア人がたくさんいるシェアオフィスみたいなとこで動画クリエイターみたいな人に会ったんです。adidasとかNikonのCMを作ってる人で、日本のクライアントの動画も作ってみたいっていう話をしてた。

その時、自分は動画を撮るぐらいの知識しかなかったんですけど、ディレクションをやってみようと思って、前職のお客さんだった日系企業を回りました。これ記事にしていいか分かんないんですけど...(笑)。経験がなかったのでネットでディレクションの方法とかも全部調べたんです。

そうしたら、キッコーマンさんがオーストラリアへ日本食品を卸しているJFC っていう会社がちょうど30周年で、その記念ビデオを作るお仕事を最初にいただきました。できますって言ってやらせていただいて、無事なんとか納品をして1回実績を作れた。

そこから、大手メーカーさんなどから依頼をいただけるようになりました。その時点で、オーストラリアにいる日本人で動画もできて、さらにデジタルで配信もできるっていうポジションを取ることができたんです。

箕輪:今、日本企業がオーストラリアに来たら最初に声を掛けるみたいな?

畑:デジタルの場合はそういうケースも増えてきました。動画とかWebサイトを作りたい、SNSを使ってオーストラリア人にもっと何かを知ってもらいたいっていうことについてお話をいただいてます。

箕輪:これからの伸び率を考えたら、カンボジアとかの方がおいしくないですか? 日本企業の進出とかあるし。

畑:東南アジアも考えたんですけど、オーストラリアの1番おいしいところは物価が高いんですよ。ゆくゆくカンボジアの物価が高くなれば、全然ありなんですけど。

箕輪:確かにね、まだ東南アジアは物価が10分の1とかだもんね。

畑:自分の知り合いがミャンマーでやってるんですけど、なかなか難しいみたいです。ミャンマーの動画クリエイターは本当に10万円で数十本とか作るんですよ。

箕輪:すげぇ! 超安いんだ。

畑:コストは超安いんですよ。動画の質も全然問題ない。

箕輪:それだと、動画ってこれからブランディングするしかないですね。本当に上か下かで分かれますよね?

畑:はい、ある程度の動画は東南アジアの人も作れてしまうので。やっぱり、もっとクリエイターの魂が込められたようなストーリーを作るとかは大事ですよね。

動画を教えることがビジネスになる

箕輪:動画はこれからどういうビジネスの変化が起きてくの? 今オーストラリアでやってるからポジションを取れてるけど、いわゆる制作会社的なのはコモディティ化して辛くなるよね。それこそ値段の安いアジアに発注するみたいな。

畑:そうですね。

箕輪:クリエイティビティを売れるかどうかだよね。

畑:まず、動画に訪れる転機としては、より個人でもクリエイトできるようになってくる。前まではライティングって新聞社とか出版社の人しかやってなかったのが、今個人でもやるようになってますよね。動画もその状態に近づいていくと思うんですよ。

箕輪:一億総動画クリエイターみたいな?

畑:そんな感じです。これからブロガーとして活躍する人の中には動画を強みにする人が増えてくると思います。なので、その段階でタカオミさんのあのポジションはいいですね。

箕輪:タカオミのポジションがいいってのはどういうこと?

畑:タカオミさんは、これから動画を作りたい人向けに「とりあえず量こなせ」っていう場を提供してるサロン(タカオミ動画編集室)を持ってるんで。

箕輪:あ、動画教えるとこが強くなるってことか。

畑:そうですね。動画ってネットで調べても、プログラミングとかと比べると有効な勉強方法が今はまだない。だから、タカオミ動画編集室のサイトを作るって話になって、今僕が作らせてもらってるんです。

箕輪:なるほどね! それ来るね。動画を教えるサイトとかね。

畑:そうですね。動画に関しては、そういう方向に行くと思います。

箕輪:みんな動画を作り始めるから、そいつらを育成する場所が儲かるってことね。

畑:今までは動画って言っても結婚式のムービーくらいだったと思うんですけど、もっといろんなものを動画にする時代が来ると思います。

箕輪:それあるな。Twitterとかも大体動画になるもんね。

ハウツーかクリエイターか。二極化する

箕輪:情報を取るスピードは、やっぱり動画よりテキストの方が余裕で速いよね。

畑:そうですね。なので動画×テキストがいい。

箕輪:ONE MEDIA的な動画とか?

畑:はい。でもONE MEDIAは、個人的に長過ぎるなって思う時もあります。もっとブログベースにして、ミックスできたらなと思ってて。動画だけで完結しない。動画で要約、ブログでもっと細かく掘れるみたいな。そういう見せ方とかもあると思うんです。

箕輪:確かに。

畑:でも、それもブログの内容によるって感じですね。ハウツーとかお役立ち動画だったら今ある程度できてると思うんです。

箕輪:この前ONE MEDIAが、役者のオーディションから始めて1週間ですごいクオリティの動画を仕上げてきたんだけど、本当どっちかだよね。ガチなクリエイター系かハウツー系か。

箕輪:でもハウツーに行く場合は、それこそdelyみたいな完全なマネーゲームじゃない? トップを取ろうとしなければいいんだけど、良くも悪くもマネーゲームだよね。別に僕は悪いと思わないけど。まあ、逆に行っても辛いけどね(笑)。

畑:ハウツーは、誰か作りたい人にノウハウを届けるってことだと思います。

箕輪:学校作っちゃうとか。

畑:まあ、突き詰めると学校を作る。

箕輪:ノウハウを売るのか。でも、ノウハウってコモディティ化すると思うんだよね。

畑:でもそのポジションさえ取ればいいですよ。ノウハウ自体を売ることよりも、その第一人者となることの方が大事かなと思っています。動画を個人で作るにあたって、じゃあ誰がそれに1番詳しいのかってところにポジションを置く。

箕輪:オンラインサロンが1番向いてるね。塾みたいにするってことだよね。放送作家が流行った時に「鈴木おさむ塾」とか「高須なんとか塾」とかがあったようなもんだもんね。

(第3回はこちら)


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テキスト Michiko Yukimoto Ryuto Sekimoto 鳥井美沙 片岡美紀 久木田和敬 佐々木信行
編集 橘田佐樹
写真 大竹大也

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『多動力』を始めとするヒット作を多く手がける、幻冬舎 箕輪厚介が運営するサロンの公式note。箕輪編集室→https://camp-fire.jp/projects/view/34264 箕輪厚介の会社→https://naminoueshoten.com/
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